コロナ禍でのテレワーク拡大にともない、大きく普及したオンライン版のセミナー「ウェビナー」。効果的なBtoBのマーケティング手法として、さまざまな業界・企業で重要度が高まっています。
しかし「実際に開催してみたものの思ったほど参加者が集まらない」「ターゲット層への訴求が難しい」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はウェビナー集客の代表的な方法として、無料でできる「自社リストの活用」「複数企業で協力しての集客」「セミナーポータルへの掲載」の3つと、費用はかかるものの効果的な「広告・外部への集客委託」の、具体的なポイントを解説。また便利なおすすめツールも紹介していきます。
ウェビナーを成功させるうえで重要なのは、「やれることはすべてやる」という姿勢です。ぜひウェビナーの集客力アップのために、本記事の内容を参考にしてみてください。
① 自社リストの活用
最初に取り上げるのは、最も手軽かつ効果的な集客手法である「自社リストの活用」。既存の自社リストに向けて、ウェビナーの告知を行います。
リストを使った集客にはほかに外部リストを活用する方法もあるものの、「リストの質」という点から考えると、優れているのは圧倒的に自社リストです。
自社リストの構成員は、もともと開催するウェビナーのテーマや自社の商品・サービスに興味を持っている可能性が高いうえに、テーマについて繰り返し案内するなかでも継続してメールを購読している、いわゆる「教育されている状態」。
そのため高い集客力・商談獲得率を期待できるでしょう。
そこでここからは集客に十分なリストの数や、自社リストの増やし方、自社リストにウェビナーを告知する具体的な方法について解説していきます。
集客に十分なリストの数
集客に十分なリストの数の目安は、開封率・クリック率・申込率などのCVRをふまえて、ある程度は割り出すことが可能です。
たとえば1万人のリストにメルマガを配信するケースを考えてみましょう。
まずメールの開封率は通常15〜20%程度が目安になるため、メールを開いてくれるのは約1,500〜2,000人。さらにリンクをクリックしてLPや申し込みフォームまで進む割合の目安が0.1〜0.5%で、10〜50人ほどとなり、実際の申し込むのはそのうちの5〜10人程度です。
もちろんウェビナーで扱うテーマやメールのタイトル、リストの質などによってはCVRはさらに高くなります。
一方、同じリストに向けて似たようなテーマのウェビナー告知を繰り返せば、CVRは下がってしまうでしょう。このような状況は「リストが枯れる」と呼ばれ、新たに自社リストを増やしたり、外部リストを活用したりと対策をしなければなりません。
いずれにせよウェビナーで十分に参加者を集めるためには、相応のリスト数が不可欠。小規模なウェビナーを開催する場合でも、「1万人以上のリストは欲しい」のが実情です。
自社リストの増やし方
自社リストがない場合、あるいはリストの数が十分ではない場合には、まずリスト集めが必要になります。実際、上記したようなボリュームのリストを保有している企業はあまり多くないでしょう。
自社リストを増やす具体的な施策としては、リアル展示会・オンライン展示会・資料ダウンロードなどが挙げられます。これらの方法はいずれもリードの獲得単価が低く、低コストで効果的にリストを増やすことが可能です。
たとえばマジセミでも、オンライン展示会「マジTECH」を毎月開催しており、3,000〜5,000円ほどの単価でリードを獲得しています。またリアル展示会の共同出展も行っており、リード獲得につながっています。
同じく低単価な施策としてはオンデマンド配信があるものの、現時点では獲得できるリードが少ないため、リスト集めには使いにくいかもしれません。
自社リストにウェビナーを告知する方法
自社リストへのウェビナーの告知方法としては次の6つが代表的です。
- 電話
- FAX DM
- 紙のDM(郵送)
- 営業からの案内
- Webサイト・SNS・ブログ
- メルマガ
電話やFAX DMに関しては、コロナ禍でのテレワークの普及などに伴って、現在は効果が薄れつつあります。一方、紙のDMは最近はむしろ価値があがっており、マジセミでも今後は活用を検討している方法です。
既存顧客などへの営業からの案内や、Webサイト・SNS・ブログなどでの発信ももちろん効果的。活用して然るべき告知方法といえるでしょう。
またメルマガは上記のなかでも非常に訴求力が高く、マジセミでもメインに活用している告知方法です。
ただしリストへの告知にしろその前段階のリスト集めにしろ、「ベストな施策を1つだけやればOK」というものではありません。
先述したように、重要なのは「やれることは全てやる」という姿勢。そのためウェビナー集客では、自社リストの活用と一緒に、これから解説していくほかの集客手法を並行して進めていくことが基本となります。
② 複数企業で協力しての集客
効果的なウェビナー集客の方法として、2番目に取り上げるのは複数企業で協力しての集客。いわゆる「共催」「ジョイントベンチャー」といわれる施策です。
自社リストが十分な数に届いていなくても、複数の企業のリストや名刺情報などを集めれば、開催したいウェビナーの規模に必要な集客をすぐにでも行うことができます。またウェビナー自体の企画・プログラムの可能性も広がるため、参加者の満足度向上にもつながりやすいでしょう。
一般的に多いのは、2〜3社が協力してウェビナーを開催するというもの。
一方、マジセミ代表 寺田が発起人・代表理事を務める「ゼロトラストアライアンス・ジャパン」が主催したオンラインイベントでは、20社の共催を実施しています。
通常の大型イベントでは集客をメディアに依頼するケースが多いところ、今回は「1社20名ずつ集客して20社で400名集めよう」というコンセプトのもと、協力して集客。本当に400名の参加者を集めることができました。
もちろんそこまでの規模を求めなくても、2社の共催で十分に集客力アップははかれるでしょう。共催相手探しには、無料で使えるセミナー共催プラットフォーム「coHost」の利用が便利です。
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③ セミナーポータル
次に紹介するのは、さまざまな企業や団体のセミナー・ウェビナー情報が集まった「セミナーポータル」への情報掲載。
セミナーポータルは基本的にセミナー・ウェビナーにすでに興味を持っている層が閲覧するため、意欲的な参加者を集めやすいというメリットがあります。無料でウェビナー情報を掲載できるポータルサイトも多く、手間もほとんどかからないためおすすめの集客手法です。
ただし過信は禁物。1サイトで集客できるのは良くても2〜3名程度、それどころか申込者が0という場合もあります。
そのためできるだけ複数のポータルサイトを活用して、多くのユーザーの目に触れるように工夫をしましょう。その際にはそれぞれのポータルサイトからの申込者情報がばらばらにならないように、管理する仕組みづくりも重要です。
なおポータルサイトは幅広いジャンルのウェビナーを扱っているケースもあれば、テーマが絞られているケースもあり、訴求できる層が自ずと変わってきます。今回はなかでもおすすめのセミナーポータルを8つ紹介します。
Peatix
「Peatix」は幅広いテーマのイベントを掲載しているポータルサイト。基本的なサービスは無料で利用が可能です。
セミナーズ
「セミナーズ」にもビジネスから美容・エンタメまで、さまざまなカテゴリのウェビナーが集まっています。ユーザー層は30〜50代のビジネスパーソンが多くを占めます。
セミナー情報.com
同じく多様なテーマのウェビナーを掲載しているのが「セミナー情報.com」。無料機能に加え、有料の集客支援サービスも充実しています。
こくちーず
「こくちーず」はウェビナーの掲載数も利用者数も日本最大級のポータルサイトです。ほかのセミナーポータルにもいえることですが、掲載量が多いため、情報が埋もれてしまわないよう工夫が必要になります。
Connpass
「Connpass」はIT系のウェビナーや勉強会が掲載されているポータルサイト。テーマがITのウェビナーを開催するのであれば集客力が期待できるでしょう。マジセミでもたまに利用しています。
Doorkeeper
同じくIT系のウェビナー情報が多く掲載されているのが「Doorkeeper」。現在は有料化されているものの、初回のイベント開催は無料で行なえます。マジセミがメインで利用しているポータルサイトです。
TECH PLAY
「TECH PLAY」もITエンジニア向けのウェビナーを紹介しています。マジセミでも今後の利用を検討中です。
SPEAKERS
最後に取り上げる「SPEAKERS」は、マジセミが現在開発中のポータルサイト。ITを含むさまざまなテーマのウェビナー情報を掲載でき、マジセミをはじめとする複数の集客サービスを無料または割引料金で利用可能です。
またConnpassやTECH PLAYとの自動連携機能も搭載予定。複数のポータルサイトでの集客と申込者の一元管理が、簡単に行なえます。
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④ 広告や外部への集客委託
最後に紹介するのは広告の出稿と外部への集客委託です。具体的な手法は次の4つに大きく分類できます。
- ターゲティングメール
- ダイレクトメール(DM)
- SNS広告・リスティング広告
- 成果報酬型サービス
どれも費用がかかる方法ではあるため、先に紹介した無料でできる3つの方法だけでは集客が足りなそうな場合に活用するのがおすすめです。ここからは各手法の特徴とおすすめツールを解説していきます。
成果報酬型サービス
ウェビナーの申込数に応じて料金が課金される集客支援サービス。人数が集まらないのに費用だけがかかってしまう、といった心配がないため、コストパフォーマンスに優れた方法です。
ほかの手法と比較すると「お任せ」できる領域が大きく、使い勝手のよさも特徴といえるでしょう。
マジセミ
成果報酬型サービスの代表例としてまず挙げられるのが「マジセミ」です。130,000件のリストや独自の集客ノウハウを活用して本気の参加者を集客。とくにITと製造DXをテーマにしたウェビナーの集客に強みがあります。
プランは2つ用意していて、集客単価は10,000円と14,500円です。
また集客だけでなく企画提案から申込者対応・当日の運営、終了後の参加者への電話フォローまで、ウェビナーをワンストップでフォローするのも特徴です。
ビジネス+IT
「ビジネス+IT」はSBクリエイティブ株式会社が提供するウェビナー集客サービス。
価格帯はマジセミとほぼ同じです。メインの集客手法はメルマガで、基本的に集客特化型のサービスではあるものの、オプションもあります。マジセミと併用して使われるケースも少なくありません。
日経BizGate
最後の「日経BizGate」は日本経済新聞社が提供するウェビナー集客支援サービスです。
メインの集客手法は日経経済新聞社が運営するWebサイト「日経電子版」への広告掲載。集客単価はマジセミ・ビジネス+ITとほぼ同じになります。
ターゲティングメール
ターゲティングメールはメディアが保有する外部リストに向けて、告知メールを配信できるサービスです。
たとえば「大手企業の情報システム部門の部長」などのように、送信先を属性から抽出できるため、ターゲットにピンポイントで訴求できるのが魅力。ただし集客単価は割高になります。
次に紹介する2つはどちらもマジセミが利用することのあるサービスです。
ITmedia
ターゲティングメールの代表的なサービスのひとつが、アイティメディア株式会社提供の「ITmedia」。運営サイトの会員に向けて、告知メールが送信できます。
エンターメール
株式会社サンプレジャーが提供する「エンターメール」は、製造業関連エンジニア・研究者にリーチできるターゲティングメールサービス。リスト数は約65,000人です。
ダイレクトメール(DM)
ダイレクトメール(DM)は、DM配信業者から購入したリスト宛に、FAX DMや紙のDMを配信する集客手法です。
リストの住所・FAX番号は基本的に企業の代表のものになるため、到達率はそこまで高くありません。しかし工夫次第では効果を出すこともできるでしょう。
先述したように最近価値が高まっている紙のDMでの集客は、マジセミでも今後活用を検討しています。
SNS広告・リスティング広告
Web広告はWeb上にリンク付きの広告を表示する集客手法です。キーワードやユーザーの属性を指定して訴求ができるため、うまくはまれば高い集客力を期待できるでしょう。
Web広告にはさまざまな種類があるものの、今回はとくに利用される機会の多いSNS広告とリスティング広告について取り上げます。
Facebook広告
ウェビナー集客によく使われるSNS広告がFacebook広告。ビジネスパーソンに訴求しやすいのが特徴です。マジセミでも以前試したことがあり、集客単価は数万円程度でした。そのときは申込者の属性がターゲットとずれていることが多かったものの、開催するウェビナーのテーマによっては有効かもしれません。
Google広告
Google広告は検索結果やWebサイトに表示される広告です。集客単価は数万円程度。IT系のウェビナーを開催するのであれば、Facebook広告よりも高い効果が期待できるでしょう。マジセミも今年はGoogle広告の出稿を強化しています。
ウェビナー開催をサポートする無料ツール「SPEAKERS」
以上、ウェビナー集客の代表的な方法として、「自社リストの活用」「複数企業で協力しての集客」「セミナーポータルへの掲載」「広告・外部への集客委託」の4つを紹介してきました。
繰り返しになりますが、ウェビナーで成果を出すためには「やれることはすべてやる」という姿勢が欠かせません。とはいえ、ウェビナーだけにリソースを割けない、なかなか全てには手が回らないとお悩みの担当者様も多いでしょう。
そこで最後に、セミナーポータルのところでも少し触れた「SPEAKERS」をご紹介します。
SPEAKERSは集客支援サービスやセミナーポータルとの自動連携にとどまらず、ウェビナー開催に必要なタスクをすべて行うことができるワンストップサービスです。
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さらにSPEAKERSによるウェビナー配信では、イメージ動画の簡単な配信、わかりやすい質疑応答・投票の画面、「いいね」などのリアクション機能などによりインタラクティブなウェビナーを実現可能です。
ウェビナー終了後はその場ですぐにアンケートを実施。また自動録画された映像はアーカイブに公開することもできます。簡単な編集機能も備わっており、さらなるリード獲得に役立つでしょう。
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