オフライン・オンラインを問わず、セミナーを成功させるためにまず重要になるのが集客です。ターゲット層の参加者が数多く集まれば集まるほど、最終的なリード獲得や売上増加につながりやすくなります。
しかし、「集客のために何をすればいいかわからない」「思うように参加者が集まらない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
集客はターゲット設定から集客手段の選定、申込者フォローによるキャンセル防止まで、必要となる施策の幅が広く、なかなか一筋縄ではいきません。集客手段によっては必要以上にコスト・手間がふくらんでしまう場合や、そのわりに成果にはつながらない場合もあるでしょう。
そこで今回は、セミナー集客で最初に着手すべき5つの施策を紹介。集客を成功させて成果につながるセミナーを開催したいという人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
ターゲットと受講メリットの明確化
セミナーの集客に着手する前に、まず明確にしたいのが「ターゲット」と「受講メリット」です。
この2つが明確なセミナーは、ターゲット層の期待感を高める企画やタイトル、訴求メッセージがつくりやすくなります。また、ターゲットがはっきりしていると有効な集客手段がしぼりやすくなり、無駄なコスト・手間を削減できるでしょう。
ターゲットは、セミナーの目的から逆算して、将来的に顧客になる可能性が高い人物を設定します。職業や会社・役職・年齢・居住地・性格・利用メディアなどを人物像が思い描けるレベルまで具体化するのがおすすめです。加えて、自社との接点の有無や商品・サービスへの関心の度合いも具体的に設定しましょう。
明確な「ひとり」のターゲット像を思い描ければ、その人に認知されるためにどうすべきか、興味・関心をひくために何ができるか、シミュレーションや根拠に基づいて考えることができます。訴求メッセージも自ずと親しみやすい、語りかけるような文面になるため、ターゲットの心を動かしやすくなるはずです。
ターゲット像が定まったら、それをもとに受講メリットを考えます。
集客がうまくいかないケースで多いのは、自社の強みやアピールしたい内容からセミナーの企画を考えてしまうこと。これでは、ターゲットにピンポイントで刺さるセミナーにはなりません。
受講メリットは、ターゲットが抱えているであろう悩みやニーズを起点に、自社が提供できる価値を考えます。受講することで参加者の現状がどのように変わるのか、どのような「理想の未来」を約束できるのかまでイメージできるように具体化すると、訴求力が高まるでしょう。
セミナーの「タイトル」「訴求メッセージ」には、ターゲットと受講メリットをわかりやすく記載するのがポイント。これにより、ターゲットに直感的に「自分に必要なセミナーだ」と感じてもらうことが可能です。
加えて、業界の著名人や実績豊富な講師が登壇する場合には、肩書き・プロフィールを記載すると集客力アップがねらえます。最新のトレンドワードを入れたタイトルも、ターゲットに「有益な情報が得られるセミナー」という印象を与えられます。
SNSや広告など集客手段の確保
集めたいターゲットに合わせて、複数の集客手段を確保します。
既存顧客を集めるなら、基本的な集客手段はメールかDM。メールはハウスリストに一斉送信ができるため、費用も手間もかからず効率的な集客が可能です。DMはメールと比べて、ほかの情報に埋もれにくいのがメリットでしょう。
また、ブログやSNSも接点のある顧客へのアプローチに効果的です。過去のセミナーに関するレポートや参加者の声などを掲載しておくと、ユーザーの参加意欲向上につながります。
セミナーの終盤で次回以降のセミナーを告知するのもひとつ。満足度の高いセミナーであれば、リピーターの獲得を狙えます。
一方、新規顧客を集める手段は多岐にわたります。
・Web広告・SNS広告・セミナー集客サイト・プレスリリース・チラシ・SEO対策・SNS
このうち即効性があるのは広告・セミナー集客サイト・プレスリリース・チラシです。
Web広告・SNS広告は、ターゲットの条件を属性・業界・テーマなどで絞り込むことができます。とくにセミナーと相性がいいのは、幅広い年齢層のビジネスパーソンが利用しているFacebookへの広告。文章・画像はもちろん、動画での訴求ができるのも魅力です。
セミナー集客サイトは、ジャンルを問わず幅広いセミナー情報を掲載しているものと、専門分野に特化したものの2種類があります。集めたいターゲット層が所属する業界・分野がはっきりしているのであれば、後者に情報を掲載した方が、効率的な訴求ができるでしょう。
集客サイト内の広告枠にセミナー情報を掲載する方法もあります。ユーザーの目につきやすい場所に表示されるうえに広告にも見えづらいため、さらなる訴求力アップが期待できます。
メディア向けに情報発信するプレスリリースは、登壇者が著名人の場合など、話題性のあるセミナーにおすすめ。各種メディアに取り上げられると、幅広い層にセミナーが認知されます。
チラシは、オンライン集客との差別化をはかるのに有効な手法です。配布の労力はかかるものの、魅力的なチラシはターゲットの印象にも残りやすく、効果的なアプローチができるでしょう。
ただし、これらの集客手法はいずれも相応のコストがかかります。ある程度のマーケティングの知識がないと、期待通りの成果につながらず、いたずらに費用だけがかかってしまう可能性もゼロではありません。
SEO対策やSNSは効果が出るまで時間がかかるものの、費用対効果が高いためぜひとも育てておきたい集客手段です。
とくにSNSは、訴求力のある投稿ができれば、無料で多くのターゲット層に一気に拡散されるチャンスがあります。既存顧客とのリレーション構築にも活用できるため、リソースに余裕があれば、毎日投稿などの施策でフォロワー獲得をめざしましょう。セミナー集客との相性がいいのはFacebookです。
加えて、ターゲットがふだん目にするメディアかどうかも集客手段を選定する基準にしましょう。不要な集客手段を選択肢から排除することで、集客の手間・コスト・時間を必要最小限に抑えられます。
なお、各種集客手段で興味を持った顧客は、LPに誘導するとスムーズな申込みにつながります。
LPには申込フォームのほかに、セミナーの概要・開催日時・会場・訴求メッセージ・講師のプロフィール・参加者の声・Q&A・問い合わせ先などの情報を網羅します。またスマートフォンでの閲覧を考慮して、各デバイスの画面サイズに対応できるレスポンシブデザインにしておくと親切です。
スケジュールとプログラムを具体化
セミナー開催までのスケジュールとして、「開催日時」と「集客開始日」を決めます。
開催日時はターゲットが参加しやすい曜日・時間帯を設定するのが理想。たとえば会社員をターゲットにしたBtoBのセミナーなら、火〜木曜日の日中に設定するのが効果的でしょう。週明けや金曜日、朝の早い時間帯、退勤直前などは仕事が集中しやすいため、避けるのが無難です。
CtoCのセミナーなら、仕事がある日時は避けるのがセオリー。平日の夕方以降または土曜日が参加者の集まりやすい日程といえます。休日でも、年末年始や夏休み、ゴールデンウィークなどの連休は、別のスケジュールで埋まっている可能性があるため、開催日としてはおすすめできません。
とはいえ上記はあくまでも一般論。実際に参加者が集まりやすい日時は、業界・職種・勤務形態などによってさまざまです。集めたいターゲット層のライフスタイルをイメージして、最適な日程・時間帯を決定するようにしましょう。
集客開始日は、スケジュールを押さえやすい2〜4週間前が目安。告知が早すぎると申し込みを後回しにされたり、開催日までに意欲が低下したりと、参加率が下がるケースもあるため注意が必要です。逆に遅すぎると、告知期間が足りず、十分な申込みが集まらない可能性があります。
司会進行やプレゼンなど、プログラムの流れも詳細に決めておくと、満足度の高いセミナーを実現しやすくなります。満足度の高いセミナーを開催できれば、高評価の口コミやリピーターが集まることで、次回以降の集客が楽になります。
本番前には必ずリハーサルの時間を設け、スタッフ全員で進行を確認しましょう。想定されうるトラブルに関しては、あらかじめ対策を練ってマニュアルを共有しておくことで、スムーズな当日運営が可能です。
問い合わせ・申し込みへの対応
問い合わせや申し込みへの適切な対応は、申込率の向上や当日キャンセルの防止につなげるための重要な施策です。セミナー告知前にはあらかじめ事務局を設置して、スピーディーに顧客対応ができる体制を整備しておきましょう。
問い合わせへの返答が遅いと、不安や不信感を与えて離脱につながってしまいます。そのためどれだけ遅くても、24時間以内には一次対応できる状態が理想です。1時間以内の対応ができると、顧客満足度アップにつながりやすくなります。
とくにセミナー開催の前日から当日は、問い合わせが頻発するケースが少なくありません。余裕を持って対応できるように、人員を増やすなどして備えましょう。
また、LPだけでなく申込者に送付する招待メールにも、問い合わせがありそうな情報を先回りして記載します。
たとえばウェビナーの場合、よくあるのが「ツールの使い方がわからない」という質問。問い合わせがあればまだいいものの、ウェビナーを視聴できずにそのまま離脱してしまう申込者も少なくありません。そのため招待メールにはURLだけでなく、アクセス手順などを画像付きで丁寧に記載しておくのがおすすめです。
申込者への複数回のリマインドメールも、参加率向上に有効な施策。セミナーの存在を思い出してもらうだけでなく、受講メリットを改めて提示することで参加意欲の維持にも役立つでしょう。もちろん開催日時、会場またはアクセス手順、URLなども忘れずに明記します。
送信回数は2〜3回ほど、送信のタイミングは開催の1週間前、3日前、前日、当日の朝、開始30分前などが目安です。
なお、多くのウェビナーツールでは、招待メールやリマインドメールの配信を予約できる機能がついています。配信漏れなどのヒューマンエラーを防ぐためにも、できるだけ自動配信を活用しましょう。
特典・優待
参加者限定の特典・優待をアピールすることで、さらなる集客力アップをねらえます。
ただし、自社の商品・サービスやセミナーの内容とまったく無関係な特典はNG。特典だけを目当てにした申込者が増えてしまいます。
いかにターゲット層にピンポイントで響く特典・優待をつけられるかが大切です。とくに商品・サービスの割引や無料カウンセリングなど、セミナー終了後の商談にひもづいた特典は、成約率アップにもつながり一石二鳥です。
そのほかにも課題解決に役立つ資料、セミナー動画、次回のセミナーへの無料参加など、ターゲットのニーズやセミナーの内容に関連する特典を用意して訴求しましょう。
同時に特典・優待にどのような価値があるのかを、具体的に伝えるのもポイント。セミナーを訴求する場合と同じく、参加者がどのようなメリットを得られるのか、どのような課題を解決できるのかを訴求します。
最短で集客できるウェビナー運営代行会社
以上、セミナー集客で参加者を増やすための5つの施策を紹介しました。
セミナーで集客を成功させるためには、ターゲットの視点に立って参加意欲を高めつつ、参加ハードルはできるだけ下げる施策が重要になります。
ターゲットの参加のしやすさという観点で、オフラインのセミナーよりも効率的に集客できるのがオンライン完結の「ウェビナー」です。従来のセミナーとは異なるノウハウが必要になるものの、うまく活用できれば少ないコストでより多くの成果をあげられるでしょう。
現在はウェビナーの集客・運営を代行するサービスも展開されており、ノウハウやリソースの不足を補うのに効果的です。
たとえばIT・製造業に特化した「マジセミ」は、ウェビナーの企画から集客・事務局・当日運営までをトータルでサポートします。完全成果報酬型の料金プランを採用しており、かかる費用は実際に集客した人数分のみ。
ウェビナーを成功させてリード獲得や商談化につなげたいという方は、ぜひマジセミにご相談ください。