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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】iDempiere

【OSS情報アーカイブ】iDempiere

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「iDempiere」とは

基本情報

概要

iDempiere(アイデンピエレ)は、オープンソースERPパッケージソフトウェアです。

ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業におけるヒト・モノ・カネの動きを管理し、コンピュータを利用して情報の分析・統合を行い、経営を支援するためのシステムです。統合業務パッケージとも呼ばれます。

iDempiereは、受注から出荷までに渡る一連のサプライチェーンマネージメント、管理会計、財務会計、人事管理までをも含めた企業の基幹業務と、顧客管理機能などにも対応することができます。

iDempiereは、数多くの実績を誇る、前身のERPパッケージであるADempiere(アデンピエレ)に各種新機能を追加搭載した後継製品です。

主な機能

【主な業務領域】
統合業務管理:Enterprise Resource Planning (ERP)
企業間供給管理:Supply Chain Management (SCM)
顧客情報管理:Customer Relationship Management (CRM)
財務成績分析:Financial Performance Analysis
販売時点情報管理:Integrated Point of sale (POS) solution
ウェブ店舗:Integrated Web Store

【主な機能】
取引先管理
購買管理
販売管理
製品管理
在庫管理
財務会計

特徴

【ERPパッケージ(統合業務パッケージ)】
販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理、固定資産管理、人事給与管理、財務会計などの、各サブシステムを別個に開発して連携させるようなことをした場合、
 ・データの整合性が合わない
 ・同じデータを複数箇所で登録しなければならない
 ・管理やメンテナンスが煩雑になる
などの問題が発生することがあります。

しかし、iDempiereは、ERPパッケージであるため、各サブシステム同士で自動的に相互に連携連動する機能が、最初から内蔵されているため、上記のような問題が発生する可能性を、圧倒的に少なくすることができます。

【高機能】
購買管理、販売管理、在庫管理などの基本的なサブシステムの他に、取引先管理、製品品目管理など、企業の業務を、全体的に総合的に管理サポートするための機能を備えています。

【オープンソース】
オープンソースとして公開されていて、ライセンス費用等が発生しないため、ソフトウェアコストを大幅に削減することが可能となります。また、バグフィックスや機能追加が、積極的に頻繁に行われています。

【カスタマイズが容易】
拡張性の高いフレームワークを採用しているため、アドオン機能の開発を容易に行うことが可能となっており、各企業の業務内容に適応させていくことができます。

同様製品(概要情報)

以下の製品が、同様な機能を提供しています。

商用ソフトウェア製品:SAP ERP、Oracle ERP Cloud、Microsoft Dynamicsなど

オープンソース製品:Compiere、ADempiereなど

導入事例

iDempiereは、オープンソースERPパッケージとして、中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな業種業態での利用が可能です。前身であるADempiereは、すでに世界中のさまざまな業種(製造業やECサイトなど)での導入が進んでおり、その後継であるiDempiereも、多数の導入実績があります。

ライセンス情報

iDempiereのライセンスは、「GNU General Public License Version2(GPL v2)」です。個人・企業を問わず、ライセンス費用は発生せずに無償で利用することができます。GPLの条件下において、ダウンロード、利用、ソースの改変、配布も可能です。

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