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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】WireGuard

【OSS情報アーカイブ】WireGuard

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「WireGuard」とは

概要

WireGuard(ワイヤーガード)とは、VPN(Virtual Private Network)ソリューションです。「Linuxカーネルツリーにマージ」「シンプル」「使いやすい」「数行のコードで簡単に実装」「ハイパフォーマンス」「学術研究をベースとして実装されている高いセキュリティ」などを特徴としています。

基本説明

WireGuardは以下を目標として開発されています。
・暗号化プロトコル「IPsec」よりも「高速」「シンプル」「スリム」「使いやすい」
・オープンソースVPNソフトウェア「OpenVPN」よりも高いパフォーマンス
・リモートコンピュータ通信プロトコル「SSH」と同じくらい簡単に構成および展開できる

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→wireguard.com

■GitHub

→github.com →WireGuard

■ライセンス情報

WireGuardのライセンスは「GNU General Public License v2」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→wireguard.com [→#license]

■動作環境

WireGuardは汎用VPNとして設計されており、「Windows」「macOS」「BSD」「iOS」「Android」などをサポートしています。

■クイックスタート

→wireguard.com →quickstart

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenVPN」など。

公開キー交換によるシンプル接続

WireGuardによるVPN接続は、SSHキーを交換するのとまったく同じように、非常に単純な公開キーを交換するだけで確立されます。

■ポイント

・「接続管理」「状態管理」「デーモン管理」などはすべてWireGuardによって透過的に処理される
・IPアドレス間ローミング機能—SSH代替アプリケーション「Mosh」と同じイメージ
・非常に基本的でありながら強力なインターフェースを提供

数行のコードで簡単に実装

WireGuardは「実装の容易性」と「シンプル性」を念頭に置いて設計されています。

そのため、数行のコードで簡単に実装できます。

ハイパフォーマンス

「高速な暗号化プリミティブ」と「WireGuard」がLinuxカーネル内に存在することは、セキュアネットワーク処理が非常に高速になる可能性があることを意味します。

そのため、「スマートフォンなどの組み込みデバイス」や「バックボーンルーター」などへのVPN実装にも適しています。

学術研究論文ベース

WireGuardは、長く徹底的に検討された学術プロセスの成果として実装されています。

そのため「技術ホワイトペーパー」「プロトコルを明確に定義する学術研究論文」「各決定に使用された徹底的な考慮事項」などのエビデンスを照会できます。

「WireGuard」のセキュリティ

暗号化機能

WireGuardは、暗号学者によってレビューされている最先端の暗号化技術を使用し、信頼できる接続を保護します。
・Noiseプロトコルフレームワーク
・Curve25519
・ChaCha20
・Poly1305
・BLAKE2
・SipHash24
・HKDF など

暗号鍵ルーティング

「暗号鍵ルーティング」とは、公開鍵をトンネル内で許可されているトンネルIPアドレスのリストに関連付けることで機能します。

これにより、ネットワーク管理とアクセス制御が大幅に簡素化され、iptablesルールが意図したとおりに実際に実行されていることを保証できます。

安全なIPパケットカプセル化

WireGuardは、UDPを介してIPパケットを安全にカプセル化します。

WireGuardインターフェースを追加し、秘密鍵とピアの公開鍵を使用して構成してから、それを介してパケットを送信します。

セキュリティ脆弱性監査

WireGuardは、セキュリティ脆弱性を簡単に監査できるようになっています。

「IPsec」「OpenVPN」「OpenSSL」のような巨大コードベースの監査は、セキュリティ専門家大規模チームにとっても大変手間がかかる作業となります。

しかし、WireGuardは単一の個人が包括的にレビューできるようになっています。

参考サイト
→wireguard.com

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